元ガチエイターから見る関ジャニ∞の魅力の話がしたい。その②

前回 元ガチエイターから見る関ジャニ∞の魅力の話がしたい。その①の続き。

 

 元ガチエイターから見る関ジャニ∞の魅力

その②笑いがとれることはすぐに取り入れる貪欲さ、瞬発力と対応力

 

関西人というのはどこかやっぱり、面白いことが好き、なのである。

生まれながらにオチのある話を求められる社会の中で生き抜いていけないそうゆう厳しい社会なのだ。

そしてそう、こうやって話を盛るくせがあるのも関西人に産まれたサガなのだ。決して悪気はない。

 

仲間内の独特な”お決まり事”ですぐ勝手に盛り上がる。

自虐ネタ大好物。笑いがとれるなら軽率に自分を売る。

 

ただし、関ジャニ∞はそんじょそこらの若い関西人の兄ちゃんではない。

バリキャリのエンターテイナーゴリゴリ関西人のちょっとお顔がイケてるかろうじてアイドルやってる陽気な兄ちゃんたちなのだ。(最大限に褒めてる)

 

俺たちのコンサートはコンビニ感覚で来たらいいよってゆってくれるようなフランクな気のいい兄ちゃん、そんな彼らが2005年頃当時松竹座のクリスマスパーティー(通称クリパ)で初披露したエイトレンジャーは10年以上も生かされ続けている彼らの壮大なコント、である。

 

ちょっとしたおふざけコントだったはずが気づけば2度も映画化されているのだからこちとら勝手に感慨深い。

 

彼らは身内ネタや以前あった出来事などをうまく会話やレンジャーなどに入れ込んでくる。はじめてきた人にも大きな違和感を与えない程度に置いてけぼりにならない程度に、関ジャニ∞の歴史とストーリーを繋げてくる。そのほりこみ方のバランスが絶妙なのだ。

 

例えば、今回の関ジャニ’Sエンターテイメントでナスレンジャーこと村上信五が溺死するシーンでのセリフ

グリーン(大倉)「人って1年に2回も死ねるもんなん?!」

というセリフがあるのだが、これは今年の夏に開催したリサイタルでも村上さんが死ぬ演出があるのだが、それを受けてのものだと思われる。

 

サラリと発するセリフなのだが、ディティールに小うるさいわたしのようなおたくにとってはこうゆう瞬間がたまらない。

噛めば噛むほど味がでる、スルメ(ビーフジャーキーって最初書いたけどそんな舶来品キャラじゃない、スルメや!!!ってなってなりました)のようなグループだなとつくづく思う瞬間だ。

かといって、発言自体は構成上さほど重要な発言ではないため、はじめてきた人の頭にはてなが飛んでしまうような事態にはならない、ここがポイントだと思う。

 

エイトレンジャーは開始当時より、日々メンバーの成長やその日のコンディションが図れるTHE生ものなのだが、今回のレンジャーのネタの中でブラックを串刺しにするシーンでも日々異なり日々間の取り方がうまくなるイエローレンジャーの成長ぶりが顕著であった。

ブラックを串刺しにする役に任命されるのがブルー・イエロー・グリーンなのだが、初日や2日目と3日目の3人のテンションと一体感は雲泥の差。初日はおそるおそるという感じだったのに対し、3日目には任命された瞬間に声をそろえて「やったぁああーーー!!!」と叫び、ガッツポーズをシンメトリーで決めてきた。

うむ、彼らに余裕がでてきた証拠だ。

【余談:ちなみに4日目は中だるみ(エイトあるある)なのかちょっとぐだっていた。うむ、これもまたエイトだ。】

 

反応のよかったものはすぐに取り入れる、すぐに笑いに生かす、彼らはたぶんもうトイレに行くくらいごく普通に自然にやっているのだ。

 

ファンの子たちを楽しませたい、ファンの子たちを幸せにしたい。ファンの子たちに感謝の気持ちを伝えたい、という気持ちはきっとどのジャニーズグループにもあると思うし、どのアイドルグループにもあると思う。

一方で「笑かしたろう」という飽くなき欲望と、見事笑いをかっさらった時の「笑かしたったでドヤァ」感はやっぱりジャニーズイチなのではないかと勝手に思っている。

 

関西国、万歳!!!!!